抜け毛が多い女性に共通する原因は?

2018.9.3

一昔前は、抜け毛や薄毛などの髪のトラブルは男性のお悩みの代名詞のようにされてきました。

ストレスの多い現代社会では、抜け毛や薄毛のお悩みは女性も当然のように抱える悩みになりつつあります。

全体のボリュームダウン、頭頂部が薄くなったように感じる、ヘアセットが決まらなくなってきた…そのような抜け毛のお悩みを抱える女性も多いのではないでしょうか。

女性の抜け毛の原因は、年齢によるもの(加齢)、ホルモンバランスの乱れによるもの、遺伝によるもの、食生活の乱れによるもの、睡眠不足によるもの、ストレスによるもの、頭皮環境の悪化によるもの、パーマやヘアカラーといった髪にかかった負担によるもの、紫外線などの外的ストレス、過度なダイエット、産後の抜毛、などが挙げられます。

本日は女性の抜け毛について、どのような理由で抜け毛が増えるのか、今後気をつけていきたいポイントも含めてお話しいたします。


髪が抜ける!!

髪が抜けるのは年齢の関係?

女性の場合、抜け毛が増え始めたり悪化し始める年齢というのがあります。

目には見えなくても30代から加齢による抜け毛が始まっているとも言われています。
抜け毛や薄毛は中高年の悩み、という考え方はもはや古いのです。

女性の毛髪の成長は女性ホルモンにより、促されています。しかし、女性ホルモンは30~35歳をピークに減少していきます。毛髪の成長を促進していたホルモンが減少するのですから、やはり抜け毛は起こりやすく、髪そのものも細く痩せてしまうこともあります。

60代になると、髪の太さはピーク時に比べて約10~30%も減少しているとも言われます。つまり、痩せて細くなってしまうのです。

髪の毛が10万本生えている場合、30%の減少となると…その体積は3万本に相当します。
ボリュームダウンして見えるのは、髪が痩せてしまうことが原因であることもあります。

毛穴に汚れや老廃物が詰まり、本来なら2~3本生えてくるはずが出てこれずに1本しか生えてこられなかった、ということもありますから、年齢のせいでない可能性もあります。
年齢には抗えないですが、毛穴の汚れをオフするような頭皮マッサージやブラッシング、マッサージ重視の洗髪などをして毛穴を清潔に保つこともまた、改善策です。

健康な髪を作るために、頭皮のエイジングケアを行いましょう。


頭皮のマッサージも抜け毛に役立つのね!

ホルモンのバランスは関係はあるのか?

男性の抜け毛や薄毛は男性ホルモンであるテストステロンが変容し、ジヒドロテストロンになることで毛母細胞の分裂を破壊し、皮脂を過剰に分泌して頭皮環境を悪化させることで起こるとされています。

女性も微量ですが、この男性ホルモンを分泌しています。とはいえ、30~35歳ごろまでは女性は女性ホルモンの分泌がピークの状態です。

女性ホルモンは髪を艶やかにし、丈夫に育てるホルモンですから、男性ホルモンが多少分泌されていても特に髪の毛に問題は起こり得ません。

しかし、女性ホルモンが年齢とともに減少していくと、それだけで髪からは艶が失われたり、パサついたり、コシやハリがなくなったりとトラブルが出始めるのです。

そうすると男性ホルモンの分泌が目立つようになり、女性でもジヒドロテストロンによる毛母細胞のの分裂の阻害が始まったり皮脂が過剰に分泌されたりするわけです。

男性の場合はテストステロンの働きに由来する脱毛症を「男性型脱毛症(AGA)」と呼びますが、性でテストステロンの働きに由来する脱毛症を「女性男性型脱毛症(FAGA)」と呼んだりもします。

男性のAGAには処方薬がありますが、この処方薬は女性には禁忌であり、使用することは絶対にできません。

防ぐ方法はあるのかしら!

遺伝は関係がありるのか?

白髪も含めて髪の悩みは遺伝する、と思われがちです。しかし、実は「薄毛の遺伝」ははっきりとは特定されていません。遺伝だけではなく、生活環境が原因であるという説も取り沙汰されているのが現状なのです。

特に男性の薄毛に比べると女性の薄毛は遺伝が原因であることは顕著ではないと言われることもあります。
全容が解明されていないため、遺伝による抜け毛だと言い切ることもできず、もちろん予防するための薬があるわけでもありません。

とはいえ、男性の脱毛症であるAGAは特に男性ホルモンの遺伝的要素が強いと言われていますから、もしかするとFAGAも遺伝的な要素がある可能性もあります。

遺伝とは異なりますが、家庭環境が親から子に引き継がれていて、それが抜け毛や薄毛を引き起こしている、という考え方もあります。

たとえば、幼い頃から加工食品を摂取することが多かったであるとか、動物性タンパク質を好む家系であるとか、遅くまで起きていることが幼少期から多く親もそれを当然としてきた場合、子どもは成長してからも同じような食生活や生活習慣を送る可能性があります。

すると、親の代もそれらが原因で抜け毛が起こり、同じような家庭環境にいる子も歳を重ねるごとにそれらが原因で抜け毛が起こる、という考え方です。遺伝というよりは家庭環境の問題ではありますが、そのような可能性もあります。

環境の遺伝ね!

生活習慣は関係あるのか?

若く、20代でも抜け毛に悩まされる女性もいます。この場合は、生活習慣、特に食生活が関係していることが多いでしょう。

ファーストフードなどの加工品を口にすることが多くありませんか? 動物性タンパク質ばかり摂取していませんか? 無理なダイエットを行い、きちんとした食生活を送れていない、ということはありませんか?

また、若い女性で、月経不順などを起こしている方には抜け毛が多いこともあります。これはホルモンバランスの乱れによる抜け毛です。

睡眠不足も健康な髪の毛にとっての天敵です。特に後10時から午前2時の深夜帯を「ゴールデンタイム」と呼びますが、この時間帯は自律神経の中でもリラックスを呼び起こす副交感神経が存分に働く時間帯です。

この時間帯に心身ともにリラックスできていると、体の緊張もほぐれ、血流も良くなり、髪を作るために大切な栄養も充分に運ばれます。

髪にとってもゴールデンタイムであるわけです。この時間帯に心身ともにリラックスすることで健康な髪を作れるわけです。
ダイエットを行う場合は食事を抜くような過度なダイエットを行うのではなく、運動を中心としたダイエットを行うといいでしょう。運動は血行不良の改善にもなります。
髪は生活の乱れを警告してくれます。

抜け毛のみならず、切れ毛やくせ毛といった毛髪のトラブルが見え隠れしてきたら、食生活や睡眠に何かしらの問題あると言えるのです。

まとめ

一昔前は男性のお悩みだった抜け毛や薄毛。現代社会では女性の多くが抱える悩みでもあります。
女性の場合は髪を艶やかに、丈夫に育てる女性ホルモンを分泌していますが、年齢とともに減少していきます。

すると、髪が細くなって痩せてしまうこともあるようです。
また、髪の毛を艶やかに豊かに育てる女性ホルモンが年齢とともに減少して、結果的に男性ホルモンが優位に分泌されてしまい、FAGAというホルモンが原因の抜け毛が起こることがあります。

遺伝は現時点では全容が明らかになっていませんが、少なからず関係していることでしょう。とはいえ、女性の髪トラブルは男性に比べるも遺伝はしにくいとも言われていますから、食生活や生活習慣を見直し、頭皮の環境をよりよくしていくよう心がけることが、抜け毛の予防になるでしょう。

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