シャンプー後の頭皮のかゆみが止まらないのはなぜ?

2018.6.22

シャンプーしたのに頭皮がかゆい、シャンプー後に限って頭皮のかゆみが止まらない。そんな経験はありませんか?

頭皮がかゆいからシャンプーをしたのに、やはり頭皮にかゆみがある。かゆみが続くことはストレスにもなりますから、頭皮のかゆみというのは厄介なトラブルです。

シャンプーしたのに頭皮がかゆいのは、シャンプーが合っておらず過敏に反応を起こしたせいであったり、シャンプー剤が残っているせいであったり、敏感肌が原因だったりします。
他にも、頭皮に傷があったり、炎症を起こしたりしている時も、シャンプー後でも頭皮のかゆみが治らないことがあります。

本日はシャンプーしてもかゆい頭皮のトラブルについて改善策も含めてお話しいたします。

かゆいのよ!

シャンプーしても頭皮がかゆいのはなぜ?

シャンプーをしたのにも関わらず頭皮がかゆいのはなぜでしょうか。
その理由は様々です。

頭皮の乾燥、皮脂の過剰分泌、シャンプー剤が頭皮に残っている、スタイリング剤が頭皮に残っている、シャンプー剤を変えたばかり、頭皮が炎症を起こしている、頭皮に傷や頭皮湿疹がある、といったことが原因になっていることがあります。

また、かゆみの原因として多いのが、頭皮の血流が悪すぎて滞りが激しい場合です。シャンプー時の刺激によって急激に血流が促進され、かゆみを感じることもあります。

乾燥は頭皮に限らず、かゆみを引き起こすものです。季節柄、冬に肌がカサカサして乾燥し、かゆみを訴える人がいますが、頭皮も同じで乾燥するとかゆみが出ます。

また、洗浄力の強すぎるシャンプーを使うことで肌のバリアの役割を担ってくれている頭皮の皮脂が必要以上に洗い流されてしまい、乾燥して敏感肌になってしまうこともあります。特に、頭皮がかゆいからと洗浄力の強いシャンプーを使ってしまうと悪循環が起こります。

頭皮の皮脂は適度にあるのが理想。過剰に皮脂が分泌されすぎても、皮脂をエサにしている菌が増殖し、頭皮の炎症をまねいて「かゆみ」につながることがあります。

もともとオイリー肌な方はこの悩みを抱えやすいですが、オイリー肌でないのに皮脂が過剰に分泌されることがあります。

頭皮の皮脂は頭皮を守るバリアですから、適度にあるのが一番です。しかし、頭皮のかゆみやフケなどを気にするあまり、1日に何度もシャンプーした結果、

洗浄力の強いシャンプー剤を使うと皮脂が取り除かれすぎる「脱脂」の状態になります。

人体のシステムはうまくできているので、皮脂がなくなりすぎると反応して頭皮のバリアである皮脂を出そうとします。その結果、皮脂が過剰に分泌されてしまうことがあります。そうすると、頭皮がオイリーになってしまい、頭皮のニキビや頭皮の炎症に繋がり、かゆみになるというわけです。

シャンプー剤やスタイリング剤が頭皮に残っている場合も、シャンプー後に頭皮がかゆくなります。
特に、普段から頭皮のかゆみに悩まされている方は、もっと洗浄すればかゆみが改善されるかもとシャンプー剤をたくさん使いがちになります。

シャンプー剤を使えば使えるほど洗浄力が上がると思われがちですが、シャンプー剤を使えば使うだけ頭皮にシャンプー剤が残りやすくなります。シャンプー剤が残ると、それをエサにして菌が繁殖します。その結果、かゆみにもなり、また嫌な臭いになることもあります。シャンプー後のすすぎが完璧でないかも、という方は、シャンプーにかけた時間の二倍の時間をすすぎに費やすようにしてみてください。

また、シャンプー剤を変えた時に、シャンプー後の頭皮のかゆみが出ることがあるようです。これは、成分が合わず、過剰な反応が引き起こされている可能性が高いです。

かゆみに限らず、シャンプーを変えてから頭髪・頭皮のトラブルが起きてしまう人は、シャンプーを変えたことを疑ってみましょう。これは、以前のシャンプー剤に慣れきった皮膚が、急な成分の変化に対応できずトラブルを起こしたのです。

たとえ天然成分をうたう成分でも、アレルゲンは存在します。
皮膚がデリケートな方、アレルギー体質があって特に肌に接触するものでアレルギーは出る方は、まずは「パッチテスト」を行うことをおすすめします。肌につけてもかゆみが出ないと思えた方は、シャンプーの量を少なめにして使うことからスタートし、シャンプー後は「よくすすぐ」を励行しながら1週間ほど様子を見ながら使用することをおすすめします。
もし、使用してからも、見てください。それでもかゆみがおさまらない時は、合わないものは使わない方がいいと考えて使用をやめましょう。

その他に、皮膚疾患による皮膚の炎症、頭皮が傷ついている、といった理由でもかゆみが起こることがあります。

何回もシャンプーするの嫌だ!

かゆみを抑えるシャンプーってあるの?

頭皮のかゆみを抑えるシャンプーというのはあるのでしょうか?

たとえば、乾燥肌や敏感肌で、かゆみが引き起こされている場合は、乾燥肌用や敏感肌用のシャンプーを使うことをお勧めします。

皮脂の過剰分泌が原因なら皮脂を取りすぎている可能性もあり、アミノ酸系シャンプーにすると改善が見られるかもしれません。

アミノ酸系シャンプーは洗浄力が落ちますが、髪の汚れを取り除くには充分で、皮脂を取り除きすぎず残しすぎず適度に保ってくれるでしょう。
また、脂性肌(オイリー肌)用のシャンプーもありますので頭皮に限らず、皮膚全体がどちらかというと脂性肌だという方は、オイリー肌用のシャンプーを使うのもいいでしょう。

その他に、抗炎症作用のある成分が入った薬用シャンプーを使ってみるという方法もあります。
薬用シャンプーは炎症を抑えたりフケを抑える成分が入っていたり、雑菌の繁殖を抑える成分が入っていたりします。

ご自身のかゆみの原因となるものを考え、シャンプーを変えてみるのも方法です。

前述したようにシャンプー変えることで皮膚が過剰に反応してしまう現象が起こることがありますから、様子を見ながら使うようにしましょう。

かゆみが治まったわ!

シャンプーの仕方に問題があるの?

シャンプーした後なのに頭皮がかゆいのは、シャンプーの仕方に問題があるのでしょうか?

特に、頭皮にシャンプー剤が残っていることが原因のかゆみの場合は、シャンプーの仕方に問題があると言えます。

頭皮がかゆいからといって、1日に何度もシャンプーするのは控えましょう。余計に皮脂が取り除かれたり、乾燥肌になってしまったりしてかゆみが増幅することがあります。
シャンプーの回数は、1日1回二度洗いすると良いでしょう。
いわゆる「朝シャン」は髪のトラブルを引き起こしやすいので、夜にシャンプーするようにしてください。

シャンプー剤が頭皮に残ることによるかゆみを引き起こしている場合、1回のシャンプー剤の量が多かったり、すすぎがきちんとできていなかったりということが考えられます。

シャンプーの仕方は以下のポイントを抑えて行うとよいでしょう。
・シャンプー前にブラッシングを行い汚れを浮かせておく
・髪の毛を洗うというよりは、頭皮を洗う(マッサージする)イメージで。
・1回目は汚れを溶かして頭皮を柔らかくするイメージで、2回目のシャンプーは毛穴の汚れと1日の疲れを揉み出すイメージで。
・シャンプーに1分かけたとしたら、すすぎは2分以上。シャンプーの倍以上の時間をすすぎに費やしましょう。

従来のシャンプー(いわゆる高級アルコール系シャンプー)に比べて洗浄力の弱いアミノ酸系のシャンプーでもこの方法を使えばしっかりと汚れを洗い流すことができますから、ぜひ実践して下さい。

他にケアすれば治るの?

シャンプー後の頭皮のかゆみは、シャンプー変えるという方法が最善ですが、それ以外にもケア方法があります。

たとえば、乾燥肌や敏感肌の場合、頭皮の化粧水やローション、植物オイルを塗ると効果があるでしょう。
特に皮膚が乾燥していてかゆみが起きている場合は、頭皮に潤いを与えるのも方法です。

また、食生活の乱れやストレスでホルモンバランスが崩れ、結果的に頭皮環境が悪くなっていることも考えられます。

ひどい「かゆみ」や炎症が続く時は、傷が化膿していたり、皮膚疾患であったりする可能性もあります。あまり我慢せずに、皮膚科など医療機関に相談しましょう。

まとめ

シャンプーしたのに頭皮がかゆい。
かゆいからシャンプーを何度もしてしまう。
そんな悩みに心当たりのある方は、まずは頭皮の環境を確認しましょう。

敏感肌や乾燥肌である場合、乾燥やカサつきによるかゆみである可能性があります。
オイリー肌の方や頭皮の脱脂を過剰にしてしまう方は、皮脂の過剰分泌に注意が必要です。また、シャンプー剤を変えたことによるかゆみ、シャンプー剤が頭皮に残っていることのかゆみであることもあります。

自分に合ったシャンプーを使うとともに、シャンプーの仕方にも工夫をしてシャンプー後の頭皮のかゆみを軽減しましょう。
ひどい炎症や頭皮の傷の化膿の場合は医療機関に相談しましょう。

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