ヘアケア ブログ

  • 2018年02月28日

女性が薄毛になる原因にはどのようなものがありますか?


かつては薄毛や抜け毛は男性の髪のお悩みの代表的なものでした。
しかし、最近では多くの女性が薄毛や抜け毛を髪の悩みとしてあげてらっしゃいます。

女性が薄毛になる原因は様々ですが、ホルモンバランス(出産によるホルモンバランスの乱れものも含む)、遺伝、ストレス、過度なダイエット、アップスタイルなど同じ髪型をずっとしていること、カラーリング剤やパーマ剤の刺激によるアレルギー、そのほかに皮膚病などがあげられます。
本日は女性の薄毛の原因について、対策法も併せてご紹介します。

最近、気になるんだよな!

ホルモンバランスは影響しますか?

特に若い女性の脱毛の背景には、ストレスによるホルモンバランスの崩れがある、と考えるのが妥当でしょう。

男性の薄毛は男性ホルモンであるテストステロンが代謝によってジヒドロテストステロン(5αDHT)に変成し、毛母細胞の分裂を阻害したり皮脂を過剰に分泌して毛穴を詰まらせたりし、薄毛や脱毛を起こします。これが「男性型脱毛症(AGA)」です。

女性も男性の5~10%程度のテストステロンを分泌していますから、この脱毛症を起こすことがあります(女性男性型脱毛症(FAGA)と言います)。しかし、女性のテストステロン変成には遺伝的要因よりも生活環境要因(仕事や育児の忙しさや精神不安によるストレス)が深く関係していると考えられます。

そもそも、テストステロンは外敵と「戦う」ための男らしさのホルモンです。現代社会では女性もテストステロンの力を借りて外的ストレスと戦っているのです。テストステロンが優位に働く局面が増えれば、それだけ変成が進みやすくなるのも当然です。女性の社会進出が当たり前になるにつれて、早い時期から薄毛・脱毛の悩みを訴える女性が増えてきたのも否定できない事実です。

また、更年期に入って女性ホルモンの分泌量が低下すれば相対的に男性ホルモンの割合があがって髪も影響を受けます。多くの女性を悩ませている加齢による髪のボリュームダウンですが、これは程度の差こそあれ、誰にでも起こることで残念ながら避けられません。

女性のヘアサイクルは男性より長いのですが、これはエストロゲンという卵胞ホルモンの分泌差が要因のひとつだとされています。

エストロゲンは妊娠の維持に関係するプロゲステロン(黄体ホルモン)と並ぶ女性ホルモンの代表格です。女性の体内では主として卵巣から分泌され、丸みのある体を作ったり、自律神経を安定させて気持ちを優しくしたりと「女性らしい心身」を作る役割を果たしていますが、髪の生成にも大きな役割を果たしています。

このエストロゲンが強く作用している部分は薄毛が起こりにくく、このホルモンがしっかりと働いていると薄毛は発生しづらいとされています。反対に、エストロゲンが不足してくると、髪はツヤを失い、パサついたり抜け毛が増えたりするのです。

女性の平均閉経年齢は50歳とされていますが、エストロゲン分泌のピークは30歳前後で、妊娠適齢とされる20歳前半までには安定します。20歳前半から30歳前後にかけては髪も太く丈夫になり、最も美しい状態になりますが、出産という一大イベントを経験するとエストロゲンは一気に消費されます。そのため、産後一時的に抜け毛が増える女性もいます。

産後にかかわらず、ホルモンバランスが乱れてエストロゲンが減少すると髪の周期(毛周期:ヘアサイクル)が変わってしまいます。成長期が本来より短くなり、休止期が長くなり、髪が育つ期間が短く、抜けた後はなかなか生えてこない、という現象が起こるようです。

エストロゲンは30歳前後をピークに更年期(40代後半~)になると分泌が更に減っていきます。産後の抜け毛は一時的なものですが、更年期以降はエストロゲンの分泌量が若いころのように戻ることはありませんから、どうしても年齢とともに髪は薄くなってしまうものです。
このように、女性の薄毛にはホルモンバランスは大きく影響しているといえます。

ストレス解消しなくっちゃ!

遺伝は関係ありますか?

薄毛が遺伝するというのはよく耳にしますが、女性の薄毛に関しては男性の薄毛よりは遺伝に左右されることが少ないようです。

親族に薄毛の方がいても、女性の場合に限って言えば「自分も薄毛になるかも」と悩む必要は低いでしょう。遺伝による薄毛の確率は男性だと70~75%と言われていますが、女性なら25~30%程度と言われています。

そもそも、遺伝を理由に薄毛になりやすい人はヘアサイクルが正常に機能していないからとされています。髪が太く丈夫に育っていく「成長期」が一般的なヘアサイクルより短く、髪の毛が十分に育たないうちに「退行期」が来てしまうのです。この遺伝的な脱毛は、女性の場合はたとえ脱毛遺伝子をもって生まれてきても、その脱毛遺伝が表面化する人としない人がいるとされておりますが、真相はまだ解明されていません。

男性の場合は脱毛遺伝子の有無に加え、男性ホルモンによる脱毛や男性特有の皮脂分泌の多さなど脱毛に繋がる理由が多いので、どうしても昔から男性の薄毛や抜け毛は男性の特有の悩みのように言われてきました。

女性でも遺伝的な抜け毛要素を持っていて、なおかつ男性ホルモンの変性がたくさん行われてしまうと、やはり薄毛になってしまうのかもしれません。
脱毛には遺伝も関係していますが、原因は必ずしもそれだけとは限らないでしょう。

遺伝は関係ないのね!

出産は関係ありますか?

産後脱毛(産後の抜け毛)は「産後脱毛症」や「分娩後脱毛症」とも呼ばれ、7割の経産婦が経験するとされているメジャーといえるべき抜け毛です。

妊娠中はエストロゲンもプロゲステロンも両方の分泌が増量します。先ほどもお話ししたように、女性ホルモンは髪を豊かにし、髪を抜けにくくしてくれるホルモンですから、妊娠中は髪が太くなったり体毛が濃くなったりしたという妊婦さんも多いかと思います。
この増大したホルモンが出産後に一気に減少してしまうわけですから、髪も一気に抜けてしまうのが産後脱毛の原因とされています。

他にも女性ホルモンが一気に減少してしまうことによって様々なところに産後は影響が出ますが、そのうちの一つというわけです。
個人差はありますが、産後すぐに髪が抜け始め、産後6か月ごろから遅くとも産後1年ほどで戻ることが多いようです。

産後の脱毛と薄毛については、女性ホルモンの減少も原因ではありますが、育児のストレスや育児に追われてきちんとした食事を摂れていないこと、授乳や赤ちゃんのお世話で睡眠時間が削られることなども原因と考えられます。また、産後に体重を戻そうと無理な産後ダイエットをされるのも抜け毛につながりやすいので、体重を戻したい場合もくれぐれも過度なダイエットはしないようにしましょう。

え!産後は髪の毛が抜けちゃうの!

ストレスは関係ありますか?

最近、若い女性でもストレスで薄毛になってしまう、ということが起きています。
むしろ、女性の薄毛でお悩みの方の多くが、ストレスが原因なのではと考えても問題ないほどでしょう。

昔に比べて女性の社会進出が進んでいることや、家庭と子育ての両立などが女性にストレス負荷をかけていると考えられます。
ストレスが原因で抜け毛になることについては以前、コラムでお話ししましたが(「ストレスが原因で抜け毛になることはありますか?」のURL)ストレスが強くかかると、どうしても血行不良となり、頭皮の血流と栄養が不足した状態となり、頭皮環境が悪化します。これは、血行不良になると毛髪を作っている頭皮、もっと言えば髪の生産工場である「毛球」に血液や栄養といった健康な毛髪の原料になるべきものがきちんと供給されなくなるからです。

また、強いストレスを感じると男性ホルモンの分泌が増えるとされています。男性ホルモンの分泌過多が起こるとそれだけ男性ホルモンが脱毛の原因となるジヒドロテストステロン(5αDHT)に変成しやすいわけですから、脱毛に繋がりやすくなります。

他に、紫外線やエアコンの風、パーマ剤やカラーリング剤、髪の毛をひっぱり続けるようなアップスタイルを続けることなど外的なストレスも抜け毛の原因となり、こられの外的ストレスに頭皮をそのままさらしていると、やはり薄毛の原因となります。

髪型も影響するのね!

対策法はありますか?

年齢や出産による女性ホルモンの減少や遺伝が原因の薄毛には、正直申し上げてどうしようもない部分はあります。しかしながら、ストレスの蓄積によるホルモンバランスの崩れも薄毛の原因であることは確かです。

ストレスをためないことや、生活習慣を改善していくことが第一の対策方法でしょう。
そのために、リラックスできる時間を増やしていきましょう。深く呼吸することを意識することも大事です。深い呼吸は自律神経を整えてくれます。

また、何かと多忙な日々かとは思いますが、髪にとってのゴールデンタイムである午後10時から午前2時にリラックスすること・よく眠ることを意識しましょう。
適度な運動をすることも大切です。運動をすることで血行不足が解消されるというのもありますし、適度な運動はストレス発散にもなるからです。

外的ストレスについては、パーマ剤やカラーリング剤といった頭皮や髪へ刺激が強いもの・アレルギーを起こしかねないものは継続的な使用をやめたり美容室で相談したりするとよいでしょう。薬剤が肌に合っていないことによる抜け毛も考えられます。
また、同じ髪形をしている場合や、特にアップスタイルを続けていると牽引脱毛症を起こすことがあります。時々、髪形や分け目を変える、アップスタイルをやめて引っ張られている髪を休めるなどの工夫をしましょう。

まとめ

女性の薄毛は「びまん性脱毛症」という全体的な薄毛が多く、その原因は男性ホルモンの変成による「女性男性型脱毛症」やストレスによる血行不良や栄養不足からくる抜け毛が原因であることが多いでしょう。

髪を太く豊かにする女性ホルモンは年齢とともにどうしても減少していきます。女性ホルモンが減少すると、やはり髪はパサついたりツヤを失ったり抜け毛が増えるでしょう。同じ理由で産後の脱毛による薄毛は、7割の方が経験するとされており、こちらは出産時に女性ホルモンが一気に減少することが原因ですから、産後6カ月~1年でヘアサイクルが戻るでしょう。
また、遺伝が薄毛のすべての原因とは言い切れず、遺伝的な要素を持っていたとしても、そこにストレスが原因だったりホルモンバランスの乱れが原因だったり生活習慣が原因だったりと副次的な原因があることも多いでしょう。

なにより、女性進出が進んだり家庭と育児の両立を求められたりすることが増えた現代社会では、女性の薄毛の原因は「ストレス」であることが大いに考えられます。
リラックスして日々を過ごす、ストレスを発散させる、適度な運動を心がける、生活習慣を見直す、外的ストレスに頭皮がさらされていないか注意する、といったことを意識しましょう。